静岡県富士市の採用定着サポート会社「ミライデザイン合同会社」です。
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さて今日は「オヤカク」という言葉について解説したいと思います。

地方中小企業ではまだまだ浸透していない印象がありますが(私も知ったのはここ最近です)、初めてこの言葉が世に出現したのは2016年のことです。

オヤカクとは

オヤカク=親確(親への確認)を指します。
採用企業が、内定を出した学生に対して、内定承諾の確認を以下のように取ることです。

  1. 学生に対して、親が賛成しているかどうかを確認する
  2. 学生の親に対して直接、内定承諾の確認をとる

この言葉が出現した背景には「親の反対を理由に内定辞退する学生が増えている」ことにあります。
その対策として、親向けに説明会を開催したり、直接手紙を書く企業もあるそうです。

オヤカクを受けた保護者の数もうなぎのぼりで、2018年度からたった5年でおよそ3倍に増えています。
(一部ではあるでしょうが)親の影響力がどれほど強いかを表していますね。

NHK就活ニュースより引用

オヤカクは今後NG行為の対象へ

企業が注力する「オヤカク」ではありますが、今後取り締まりが厳しくなりそうです。

2027年春に入社する学生の就職活動について、政府はルールをまとめ、採用面接の開始は例年どおり前の年の6月以降とし、内定を出した企業が学生に就職活動を終わらせるよう強要する「オワハラ」の類型として「オヤカク」の防止徹底などを要請することにしています。

【就活、「オヤカク」強要を防止 27年春入社、現行日程を維持―政府】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024120501088&g=soc

三原こども政策担当大臣はこのように発言しています。

「安心して就活に取り組める環境づくりが重要だ。『オワハラ』は、『オヤカク』の一部を含め、職業選択の自由を妨げる行為で、防止の徹底をお願いしたい」

王道のオヤカクとは

やっとの思いで獲得できた内定者、辞退を防ぎたい企業側の気持ちも痛いほど分かります。

しかし、企業側が同意書を提出したり、保護者からの同意を得るいわゆる「縛り」は、内定者の「自分が信頼されていない」という気持ちを生みやすく、入社前からエンゲージメントが下がる恐れが高くなります。

これまでたくさんの内定辞退者を見てきましたが、辞退の理由はシンプルです。

  • 競合他社の方が魅力的だった
  • なんとなく「違う」と思っていたが、内定を受諾してしまった

内定辞退防止の王道は、採用したい人材をしっかり選定し極力ミスマッチを減らすこと、自社の魅力を高め、内定者とその保護者にしっかりと伝えることです。

自社の魅力づくりと発信の両面からの施策が必要です。
これは採用時だけではなく、平時の発信からもコツコツと積み重ねていくのが良いでしょう。

小手先の手法ではなく、正攻法で内定辞退撲滅に取り組みましょう!

親と子どもの「会社に対するチェックポイント」が同じとは限りません。
親の意向が通りやすい高卒を狙う場合は「親」、意向が少し薄まる大卒には「親と本人両方」、自立している中途採用には「本人」へ向けた発信にすると効果的です。

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