静岡県富士市の採用定着サポート会社「ミライデザイン合同会社」です。
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さて全開の記事では「オヤカク」という言葉について解説しました。

新卒の内定承諾について親に確認を取ることが「オヤカク」です。
直接的に確認を取る他にも、親を招待して食事会や会社見学ツアーを開催している企業もあります。

今回は、高卒の「オヤカク」について掘り下げていきます。

2024年度の高卒求人倍率は、過去最高の3.7倍となりました。
ますます進む少子高齢化に向けて、一部上場企業などの大手企業も本格的に高卒採用に乗り出しています。大手からもオファーが来るとなると、地方中小企業はこれからますます高卒採用がしにくくなることが予想されます。

高卒採用の特殊ルール

日本の高卒採用には、「一人一社制」というルールがあります。
このルールは、「応募の際に企業は単願を求め、また、学校側も応募開始から一定期間は一人の生徒につき推薦・応募を一社に制限しなければいけない」という制度です。

簡単に説明すると「うちに応募するなら絶対にここで働いてくださいね」という暗黙のルール。
企業側には、ほぼ確実に採用ができる、採用計画が立てやすいというメリットがある一方、ミスマッチが起きやすいというデメリットもあります。

  • 静岡県の場合は「10月中までは一人一社制、11月1日以降一人三社まで応募・推薦を可能とする」というルールになっています
  • このルール自体を見直そうという動きが現在出てきています。

・・・ということはですね、とにもかくにも単願の候補の1つに挙げられることが、とても重要になってくる訳です。

高卒独特の「オヤカク」とは

新卒の内定承諾について親に確認を取ることが「オヤカク」だと先ほど述べましたが、実は高卒採用はもっと早い段階で「オヤカク(親の確認)」は発生します。
それはどのタイミングかというと・・・学生が単願先を決める前の保護者面談です。

私は2024年度、富士商工会議所青年部のキャリア教育委員会の委員長を務めていました。
事業のひとつに「高校生のインターンシップ」があり、数回の打ち合わせの際に、高校教師から、高卒採用の現状と課題をお聞きしたことがあります。

某高校のキャリア講話の様子。
弊社代表が講師を務めました。

高卒採用は「一人一社制」ですから、本人の内申や特性に合わせて教諭が生徒に合った企業を慎重に選び、保護者面談に臨みます。
教諭がどんなに「この子にはこの会社が合っている」と思っても、提案した企業の知名度が低いと保護者からのNGが出ることがほとんどで、高校生という若さから教師や親の言うことに左右されやすい年代でもあることから、保護者の意向はほぼ通ってしまうのが現状だそうです。

選定の基準は、知名度がダントツ。
聞いたことがある企業かどうかがもっとも重要です。
次に規模。大きければ大きいほど良く、知名度が低く従業員が少ない会社は、箸にも棒にもかかりません。

それを証明するエピソードがあります。

私の夫が鉄工所の経営をしていて、ある高校へ初めて求人票を持っていきました。
採用担当の方が、求人票を見て一言。
「お宅のような知名度のない会社は、本人が行きたいと言ってもほぼ100%親が反対すると思いますので、採用は無理だと思いますよ」と言われたそうです。
悲しいですが、これが地方の小規模企業の現実です。

今からでもできる対策は?

まず必ず実行してほしいことは、会社の情報をきちんと開示することです。

学生本人にとっても、親にとっても、入社したらどんな雰囲気で働くのか?ということは非常に気になるポイントです。
どんな場所で、どんな建物で、どんな人がいるか。
どんな技術が認められているのか?

地方でも知名度の高い企業にも負けない強みはどこか?
しっかりと伝えることです。

また、印象的だったのが

会社の情報は親も子もほぼインターネットで検索する。
しかし地元の企業はホームページがしっかり作られておらず、どんな業種かよく分からないと答える人が多かった。

という教諭からのお話です。

会社のホームページ、採用サイト、SNS、しっかりと整えていますか?

「ホームページを作らなくても売上に影響はない」という会社も、採用にホームページは絶対に必要です。

求職者が求人票を見たら、まず何をするか。
それは会社のホームページを探すことです。

ホームページ(採用サイト)を作成すると、24時間採用担当として働き続けてくれますよ。

→現在の御社のWebサイトがどれだけ採用できるかチェックを行っています。
興味のある方はお問い合わせください。

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